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緊急事態宣言により休業中、コロナからのプレゼントかのような冬休みを堪能している今日この頃。
せっかく時間がたくさんあるので、途中までしか見てなかった物語シリーズを最初話から最後まで、全部完走してやった。
全ての物語の始まり、傷物語で忍野メメが言っていた「みんなが幸せになるなんて甘い方法はない。みんなが不幸になる方法しかない。」ってところが開幕にして終わりまでの全てを暗示してたんだな。
みんなが平等に少し不幸を背負って生きていくしかない物語。
みんなが犯した罪をちゃんと洗い流すことができず、背負って生きていくしかない物語。
カタルシスなんて得られるわけがない。
ぬるま湯に浸かってくつろぎながら、冷めていくお湯の温度をゆっくり感じつつ確実に風邪をひいていく…みたいな感じか?
勧善懲悪のご都合な物語にさせてくれない優しい呪い。
人生には始まりも終わりもクライマックスもない。
ドラマなんて起こらないし、今の一瞬がずっと続くだけだ。
昔やった悪い事を償うステージだって用意してもらえない。
でも、時間は進んでいく。それだけは確かなのかな?
そんなことを考えてしまった。
いい物語だった。
青春とのお別れがある物語は青臭くって寂しくって優しいものだ。